飛行機で沖縄本島へ。上空から見るうるま市街地。
夏らしいちぎれ雲が、低い空に浮かんでいる。

那覇空港を降りたら、まずは最南端の喜屋武岬へと向かう。
ここから最北端へ、5 日間をかけてゆっくりと歩いていく。

背丈を超えるようなサトウキビ畑と、ギラギラと照りつける日差しが実に沖縄らしい。
9 月も下旬へと差し掛かっているが、沖縄はまだまだ真夏の雰囲気だ。

那覇市は沖縄本島の南部に位置するため、初日のうちに到達。
1 日目は那覇市内に宿泊した。
さすがは沖縄県の県庁所在地、本土にある主要都市と遜色ない活気に溢れている。

2 日目は国道 58 号を歩き、西海岸沿いを北上していく。
米軍基地がいたるところにある沖縄には、アメリカンビレッジなる複合施設もある。

南国らしい夕景。

独特な佇まいの名護市役所。まるで遺跡のよう。

国道沿いに歩いてきたことでそれまで都市的な風景が続いていたが、本島北部、いわゆる "やんばる" の地域に差し掛かると、穏やかな雰囲気に変わってくる。

青く透き通った海。

5 日目、辺土名の町から辺戸岬へと向かう最後の区間はこのような道を歩き続ける。
3,4 日目あたりでは天気が悪い日が続いたが、この日は晴れた。
やはり沖縄には青空が似合う。

ついに到達した辺戸岬。
5 日間をかけて、縦に細長い沖縄本島を歩き通すことができた。

これより先に陸地はない。感慨深い思いだった。

その日のうちにバスを使って那覇に戻り、帰り支度をして最後の夜を過ごす。
これだけ時間をかけて歩いても、文明の力に頼ればものの数時間で戻ってこれてしまう。
そのありがたみと同時に、儚さを感じた。