山中湖で毎年開催されている「夕焼けの渚 紅葉まつり」に行ってきた。
天気は曇り空であったが、逆にそれで風景のコントラストが下がり、葉の一枚一枚の色がはっきりと出て、かえって色鮮やかに感じることができた。
紅葉の色づき具合はまさに最盛期で、豪快そのもの。
自然のものに人工的な味付けをしてしまう要素は好まないので普段あまり関心を抱かない夜のライトアップも、今回のライトアップは紅葉の美しさを際立たせるようなものになっており、ライトアップも悪くないかもなと改めて感じた。
夕刻、日暮れまでは自然光で紅葉を楽しむ。
とても鮮やかに色づいている。
紅色のインクに浸けたように、全体が鮮やかに色づいたイロハモミジの落葉。
木の葉の一枚一枚がこんなに色づいていれば、それは圧巻の光景にならないわけがない。
雲間から顔を出す夕刻の富士山。
雲が多い天気であったが、それが逆に富士山に神秘的な雰囲気を纏わせていた。
日が暮れると、紅葉のライトアップが始まる。
自然には見られない光景だが、これはこれで楽しめた。
よくある残念なライトアップとして、人工的な色付けをしすぎて本来の味を失ってしまっているものがあるが、今回はそもそもの紅葉が美しく、人工の光に力負けしていないところがよかった。
足元にあしらわれたランタンも、その場の雰囲気に合っていた。
初めて訪れた「夕焼けの渚 紅葉まつり」は、派手さがないのが逆に居心地がよく、じっくりと紅葉を楽しむことができた。