去年の夏、赤岳頂上から見た権現岳方面の縦走路。
いつかここを歩いてみたいと考えていたので、雪解けが終わった 5 月中旬、編笠山から北上して赤岳まで歩いてみた。
編笠山付近のゆったりとした感じと、権現岳付近から赤岳にかけての急峻でシビアな感じは、遠くから山容を眺めて受ける印象どおりのメリハリのあるルートだった。
「雲海」と名の着く広場。ちょうどこの辺りに霧がかかって、上部では雲海が見られる。みたいな感じだろうか。
編笠山。向こうに見えるはずの山々は見えない。
今日の天気はこんな感じになることはわかっていて、明日に期待している。
青年小屋が見える。あそこにいったん下りて、そこから権現岳に向けて再び登り返す。
権現岳の直下の登りは、これまでとは雰囲気が変わって岩稜帯。
権現小屋。権現岳のピークは写真後方、縦走路を少し外れた場所にある。
権現岳名物、30m のはしご。
安定して設置されており、見た目ほど怖くない。
しかしすごい場所に道をつくったものだ。
キレット小屋でテント泊をした。翌朝はご覧の雲海。
ここまで水面(?)が穏やかな雲海は初めて見た。そして富士山が顔を出している。
大気が安定している証拠だ。今日はよく晴れるだろう。
こちらは目指す赤岳。一体どこを登るのかという感じだが...
振り返ると権現岳。
やはりこちら側から見る権現岳はかっこいい。
赤岳直下はこのようなガレ場の急斜面を登っていく。
登る分にはいいが、なかなかここは下りたくない。
赤岳はどこから登っても険しい山だ。
ついに到着。
朝は低い位置で穏やかに広がっていた雲海は、荒波を立ててすぐ近くまで上がってきていた。
文三郎尾根経由で行者小屋を経て美濃戸口を目指す。
年末に歩いた記憶が新しいが、雪がなくなって別の山にいるようだった。
無事に戻ってきた。あとは林道歩きだ。
編笠山から赤岳の縦走路は険しい道のりだったが、人も少なく、景色もよく、なかなか楽しめた。
まだ訪れていない北八ヶ岳もいつかは歩いてみたい。