中央アルプスの中央部にある空木岳へ、千畳敷カールから縦走した。
木曽駒ヶ岳へ向かう人がほとんどで、この縦走ルートは本当に人が少ない。
人が少ないのに、そこから眺める景色はどこを切り取っても一級品。
こんな贅沢な場所があっていいのかと、感激しながらの山歩きとなった。
目指すのは空木岳だが、駒ヶ岳ロープウェイを使って千畳敷カールからアクセスする。
木曽駒ヶ岳には登らないが、中央アルプスの縦走を楽しみたい。
極楽平からは、ひたすら稜線を伝っていく。
正面奥には空木岳が立派に聳える。極上の縦走ルート。
空木岳の山体を正面に捉える。
色鮮やかな新緑が頂上に向けて上がっている最中だ。
東川岳から見る空木岳。鞍部まで一気に下り、そして一気に登り返す。
空木岳と東川岳の鞍部には、木曽殿山荘がある。静かな場所に立つ山小屋だ。
さらに南部、南駒ヶ岳方面へと続く。こちらも素晴らしい稜線。
いつかこの空木岳から、南駒ヶ岳や越百山までつなぎたい。
一日を通して素晴らしい天気だった。気づけば眼下には雲海が広がっている。
駒峰ヒュッテから少し下ったところから、空木岳を見上げる。
初めてのビビィ泊。どんなもんかと思っていたが、結果としてはかなり厳しかった。
夜間、内側が結露し、それが風で揺らされて水滴となって顔に落ちてくる。なかなか熟睡できなかった。
外でそのまま寝袋だけで寝た方が眠れたかもしれない。
翌朝、雲が多いおかげで素晴らしい朝焼けを見ることができた。
薄く広がった雲海の向こうに、南アルプスの山々が綺麗に横一列に並んでいる。
長い池山尾根を黙々と下っていく。
最後は林道終点にタクシーを呼んで、駒ヶ根まで戻った。
静かな山で、絶景づくしで、充実の 2 日間だった。