この年大一番の遠征登山として計画していた北海道、大雪山の縦走。そこには想像をはるかに超えたスケールの風景が広がっていた。感動の三日間を写真で振り返る。
ロープウェイを使って姿見へ。まずは旭岳を目指す。
姿見からの旭岳。大雪山は活発な活火山で、そこらじゅうで噴気を上げている。
エゾノツガザクラ。北日本の高山で見られる花で、大雪山にはたくさん咲いている。ここ大雪山はお花畑の宝庫でもある。
旭岳を超えた先にある広大なカール地形は、有毒温泉、御鉢平。遠くでヒグマが歩き回る様子が見えた。実に北海道らしい風景。
初日の幕営地は、白雲岳避難小屋。
夜は満点の星空を楽しむことができた。
二日目の朝。これから明日にかけて目指すトムラウシ方面の縦走路。ひたすら平坦で、広大な稜線が続く。
二日目は早朝から白雲岳に登る。雪解けが進んでおり、名物のゼブラはまばら模様だった。
チングルマのお花畑。
高根ヶ原の大平原。東側が切れ落ちた大迫力の地形になっている。
大雪山・旭岳方面を振り返る。
忠別岳の山容。高根ヶ原とは逆に、西側が大きく切れ落ちた地形をしている。
忠別岳から南側にかけても、ひたすら平坦で広大な地形が続く。こんな稜線歩きは、ここ大雪山以外では絶対に味わうことができないだろう。桁違いのスケールだ。
忠別岳西側の岩壁。化雲沢川として流れ出て、忠別川に合流する。
二日目の宿泊地はヒサゴ沼避難小屋。小さい避難小屋だが、人も多くなく快適な夜を過ごすことができた。
三日目も素晴らしい天気。風がなく、ヒサゴ沼の静寂な水面に朝焼けの空が映える。
日本庭園の風景。快晴の空と穏やかな水面が、美しい地形を際立たせる。
トムラウシ山頂上から見る、十勝岳方面の風景。まだまだ縦走路は続くが、今回はここから下山路に入る。十勝岳はまたの機会に。
トムラウシ公園付近から見上げるトムラウシ山。
最後は東大雪荘に下山し、温泉に入って三日間の疲れを洗い流す。最初から最後まで素晴らしい天候に恵まれたことが何より嬉しかった。こうして、北海道のあまりにも大きなスケールの自然を存分に味えたことに感謝して、帰路につく。