宮之浦岳

2017.04.20 - 2017.04.22

屋久島遠征へ。まずは宮之浦岳に登る。
地図で見れば小さな島だが、実際に訪れるとそこは巨大な森が凝縮された場所だった。
「1 ヶ月に 35 日雨が降る」という有名な言葉はこの島の雨の多さを表現しており、今回も例外なく雨が降った。
しかしそれでも、一番晴れてほしい時、すなわち宮之浦岳にちょうど立つ時に素晴らしい晴天に恵まれ、感動の山歩きとなった。

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白谷雲水峡から入山。
美しい渓流に沿って標高を上げていく。

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屋久杉はいずれの個体も大きく立派だ。

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太鼓岩からの眺め。明日到達予定の宮之浦岳の山容も見える。
見渡す限り人工物は見えない。大規模な森がびっしりと広がっている。
ここが島であることを忘れてしまうくらいだ。

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樹皮を覆う苔。雨が多い屋久島は、森全体が深い緑に覆われている印象だった。

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途中、トロッコ道に合流する。

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縄文杉は保護のため、少し離れたところからしか見ることができない。
それでもこの樹齢 3000 年とも言われるその巨木は、圧倒的な存在感を放っていた。

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豊臣秀吉の号令で伐採されたとされる屋久杉、ウィルソン株。
その内側は空洞になっており、中に入ってある場所から見上げると、穴がハート型に見える。

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初日の夕方から二日目の朝にかけて雨が降っていたが、次第に回復してきた。

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そしてなんと、宮之浦岳を正面に捉えるポイントに立ったとき、それまで山を覆っていた濃い霧が一気に晴れてきたのだ。

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宮之浦岳から見る永田岳。

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少し足を伸ばして、黒味岳へ。途中は急な樹林帯となっているが、頂上部分は岩の展望台となっている。

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黒味岳からは、宮之浦岳方面の景色がよく見える。

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宮之浦岳を楽しんだ二日目は淀川小屋に泊まり、三日目に下山。
この日は朝からが降った。思えばこの三日間、一日目と三日目に雨が降り、二日目の宮之浦岳を歩く日に合わせてちょうど晴れる格好となった。
半年分の運を使ったかもしれないが、おかげさまで大満足の山旅となった。

ー以上ー