後立山連峰

2017.08.10 - 2017.08.15

北アルプス北部、富山県の立山連峰と並行するように南北に連なる長野県側の山々は、後立山連峰と呼ばれる。
その後立山連峰の白馬岳から爺ヶ岳の区間を、過去最長の 5 泊 6 日で歩いてきた。
通常、この行程であれば 6 日もかけないが、今回は途中の天気が荒れることがわかっていたこともあって、十分な荷物を担いでゆっくり歩いた。
荒れた天気の中のアルプス縦走も、山のさまざまな表情を知る意味で有意義だったと思う。
山で働いている学生時代の先輩にもあいさつすることができ、充実の 6 日間だった。

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夜行バスで猿倉へ。長い山旅は白馬岳から始まる。

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初日の午前中までは天気がよかった。
これから目指す白馬岳がよく見える。

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白馬大雪渓を登る。

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白馬大雪渓を登り切ると、岩稜に変わる。

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まだ天気はもってくれているが...

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テントを張る頃にはこんな天気に。

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二日目。冴えない天気の中、作業的に白馬岳に登頂し、杓子岳を越えて白馬鑓ヶ岳を目指していると、一瞬晴れた。

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一瞬晴れた隙に後ろを振り返ると、白馬岳が見えた。

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結局晴れたのは一瞬だった。
天狗山荘のテント場に着いて設営準備をしていると雨が降ってきた。
明日も天気が悪い予報になっている。設営と撤収の時短のため、ひとつのテントに 2 人で寝ることにした。

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三日目は終日荒天のため写真はなし。
もっとも天気が荒れた日が、難所・不帰キレットを越える日に当たるとは。
しかし、唐松岳頂上山荘に泊まった日の翌朝、四日目の朝は素晴らしい朝焼けと雲海でスタートした。
この日の天気は一転して最高だった。

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すばらしい雲海。

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立山連峰の向こう側にはもくもくと雲が湧き立っている。

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唐松岳頂上山荘のすぐ南側には、牛首という岩場の難所がある。
すれ違いがあると難儀するが、慎重に歩けば問題ない。

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五竜岳が見えた。ものすごく遠くに見えるし、実際に遠い。
しかし、そこまでの道のりは天国だ。

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五竜山荘を背に、五竜岳の岩稜をよじ登っていく。

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雲より先に、五竜岳の頂上にたどり着いた。
久しぶりに青空のもと、ピークに立つことができた。縦走 4 日目にしてようやくだ。

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五竜岳から先、鹿島槍ヶ岳方面にも難所は多い。

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五竜〜鹿島槍間の難所の中でも、おそらく最も険しいのが五竜岳南側直下。
G5 と呼ばれる難所をはじめとした急斜面は、足元の岩も浮きまくりで、下りで使うのにはかなりの緊張を強いられた。

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夕方になってようやくたどり着いた八峰キレット小屋。
今まで経験したことのない狭いスペースで、両隣の人と肩がぶつかるくらいの密度で眠ることになった。当然寝不足だ。

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五日目の朝、正面に見える剱岳が朝日を浴びて輝き始めた。
今日は冷池山荘まで。ゆっくり歩いても午前中には着くだろう。

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鹿島槍ヶ岳に向かう道中、五竜岳を振り返る。北側から見るよりも穏やかな山容をしている。
しかし、その難所はこちら南側にある。

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鹿島槍ヶ岳に到着。北峰から南峰を見る。
このあたりに難所はなく、ここまで来れば安心して歩ける。

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鹿島槍ヶ岳から布引山の間はゆったりとした道。

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午前中に冷池山荘に着いた。早々にテントを張り、同行した仲間と夕方まで喋り尽くした。

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六日目、ついに下山の日。
爺ヶ岳を経由して、扇沢へ降りる。
とにかく風呂に入りたい。

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稜線歩きの終点、種池山荘から見える針木岳や蓮華岳の稜線。
本来、天候が良ければ今回はあちら側まで歩く予定だったが、天候で足止めされたこともあり、今回はここで下山することにした。

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6 日間という過去最長の山歩きとなったが、無事に怪我なく下りてこられたことを嬉しく思う。
天気は崩れたが、晴れてほしいところは晴れてくれたし、総じて満足だ。

ー以上ー