祖母山と、その横に並ぶ傾山。これらの山々は、馬蹄形の尾根を形成しており、一周歩くことができる。
通称、祖母傾縦走だ。今回は、その 35km ほどの縦走路を 3 日間かけてゆっくりと歩く。
10 月下旬の祖母山・傾山では、美しい紅葉を見ながら歩くことができた。
傾山の登り途中から見た祖母山方面。中央奥の山はおそらく本谷山。
山肌の紅葉が美しい。
傾山の本領は、山頂からの景色ではなく、遠くから見たその山容。
二日目。薄い霧に包まれている。
九折越は緩い鞍部になっているので、空気の通り道になっているからだろう。
きっと今日もいい天気だ。
祖母山を目指して歩き進めていると、木々の間からくじゅう連山が見えた。
綺麗に横に並んでいる。
傾山が浮かび上がる。
中腹に雲を纏った岩峰と、鮮やかな紅葉。
この景色が間違いなくこの縦走路のハイライトだ。
今の時期は、頂上部分の紅葉は終わり気味。
やや中腹、標高でいうと 1400m あたりの紅葉が見頃を迎えていた。
つまり、祖母傾の縦走で紅葉を楽しむには絶好のタイミングということだ。
阿蘇山も案外近くに見える。根子岳のギザギザが印象的に映る。
祖母山頂上で、辿ってきた道を振り返りながら夕暮れ時を楽しむ。
二日目の夜は祖母山九合目小屋に宿泊。
三日目は大障子岩を通って下山する。
夜明け前に小屋を出発し、朝日に照らされる祖母山を望む。
紅葉した木々を朝の日差しが照らし、より一層鮮やかに色づいて見えた。
大障子岩から見る祖母山。
ひときわ高く尖った場所だけあって、その上からの眺めは素晴らしい。
無事に麓の集落まで下りてきた。
あとは車を置いてある傾山登山口まで歩けば終了だ。
終盤は険しい道のりだったが、総じて穏やかで楽しい道のりだった。
紅葉の時期にここを歩けたのはよかった。