霧島山を代表する 2 つの山といえば、主題の 2 つだろう。
しかし、これらの山は登山道でつながっておらず、両方を登るにはそれぞれ別の登山口からアクセスする必要がある。
そんな 2 つの山を隔てる藪を漕いで、無理やり縦走してみた。まさに冒険だった。
まずは高千穂峰から登る。
頂上の綺麗なお椀型のお鉢が印象的だった。
韓国岳方面を望む。
見てのとおり、間に道はない。
このまま斜面を駆け降りて、手前に見える森を突き進む。
固く濃密な木の藪を、バキバキと進む。
葉の裏には大量の芋虫がついていて、木を揺らすと自分に降ってくる。
まさに混沌だった。
藪漕ぎを終え、矢岳の登りから振りかえる高千穂峰。
立派な山容だが、藪漕ぎは過去最恐レベルだった。
矢岳から先も、再び登山道を外れて大幡池を目指す。
途中で沢登りのエスケープルートに合流したようで、うっすらと踏み跡があった。
大幡池に出た。あとは登山道に沿って歩くだけだ。
それにしても、山の上にこんなに広い池があるのは不思議な感じだ。
韓国岳頂上に到着。
ゴールデンウィークの山は混み合うはずだが、午後 5 時という時間帯もあって誰もいない静かな山頂だった。
正面には、いかにもカルデラ湖といった雰囲気の大浪池が見える。
あの縁を通って、大浪池登山口に向かって下山する。
見納めの韓国岳。
日の出前に高千穂峰に入山して、韓国岳を下山する頃には日没が近かった。
一日がかりの霧島山縦走となった。