福岡での生活を始めて早い時期から気になっていた脊振山系全山縦走。
しかしそのタフな行程から、なかなか重い腰が上がらなかった。
今回は、同じ志を持った同僚と 3 人でついにこの道を踏破するときがきた。
この日のために脊振山系はあえてほとんど歩いてこなかったので、遠くの地へ来たような、新鮮な気持ちで歩く。
長野峠付近から雷山遠景。
この時すでに 17 時を回っていたが、この日のうちにあそこまでいくのだ。
なんとか日没ギリギリで、雷山避難小屋まで上がってくることができた。
今日はここでそれぞれテントやハンモックを張って夜を過ごす。
朝の爽やかな空気に包まれた層々岐野の草原が気持ちいい。
朝晩はとても冷え込んだ。
雷山山頂。
素晴らしい天気だが、この日は終日冷たい空気に包まれていた。
脊振山が 2 日目の目的地。レーダーサイトが目印。
鬼ヶ鼻岩からの眺めは抜群にいい。
油山、福岡市街地、海の中道、相島。大島。遠くまでよく見える。
脊振山に到達。
あんなに遠くに小さく見えたレーダーサイトのドームが目の前まで来た。
山頂直感のテントサイトで 2 日目の夜を過ごす。
3 日目。この日に脊振山系を基山まで抜けて踏破する。
歩き始めた直後の看板によると、基山までは 24km 以上。
ただし、標高差がそれほど大きくないため、なんとかなるだろう。
九千部山に到着。
ベンチやテーブルもあり、くつろげる山頂広場だった。
九千部山からは長い舗装路に出る。
そこで距離を稼ぎ、ついに最後の基山に到達した。
ここまで歩けた喜びで、いつしか体の疲労は消え去っていた。
すでに余韻に浸りながら、街に出て原田駅へ。
駅前のお店で軽く祝杯をあげて帰路に就く。
ずっと目標だった脊振山系全山縦走を、とうとう歩き通すことができた。