笠ヶ岳

2023.09.09

北アルプスの笠ヶ岳に、新穂高から往復してきた。
街では長い夏が続いているが、山の秋は確実にすぐそこまで近づいているようだった。北アルプスの森林限界で、ほのかに秋色に染まり始めた草木がそれを物語っている。
笠新道の急登はなかなか堪えるが、振り返れば槍穂の稜線の大パノラマが視界いっぱいに広がって気が紛れる。そして杓子平に出るとそこは広大で立体的な草原地帯。広大なカール地形を登り詰め、稜線に出ればそこからは笠ヶ岳へと至る天空のプロムナード。
行程自体は笠ヶ岳のピストンだったが、まるで縦走登山をしているかのような稜線歩きを楽しめる、素晴らしいところだった。

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笠新道の中腹にて、夜明け。

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杓子平から望む笠ヶ岳は屏風のような山容。

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抜戸岳方面にカールを詰めていく。

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杓子平カールを見下ろす。ライチョウにお気づきだろうか。

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稜線に出ると、笠ヶ岳の印象はまたひとつ変わる。左右に均衡のとれた端正な佇まい。

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これぞ天空の山歩道。

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笠ヶ岳山荘。明るく綺麗な山小屋。

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ちょうど誰もいなかった山頂へ。360°の大展望で、いつまでもここにいたかった。

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名残惜しいが笠ヶ岳を後にする

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いつまでも見ていたい景色。

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杓子平カールは、もうすこし早い季節に訪れたら一面のお花畑だろう。

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笠新道を一気に下っていく。朝とは異なり、気温が上がって蒸し暑くなっている。

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新穂高に帰還。
雲が出ているが、歩いていた稜線が目の前に見え、清々しい気持ちになった。

ー以上ー