熊野古道 伊勢路・鬼ヶ城

2023.10.21

伊勢路歩き 2 日目は、大吹峠から鬼ヶ城を経て花の窟神社まで。
当時の面影をの残す石畳から、青く透明な海、ダイナミックな岩壁など、一日で見られる景色とは思えない盛りだくさんの景色を楽しんだ。
目に入るすべての風景が新しくて新鮮で、刺激的な一日だった。

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大吹峠までは、前日に歩いた馬越峠のような道が続く。
こちらの大吹峠は石畳が苔むしていたり、美しい竹林が広がっていたり、万里の長城のように尾根筋に延びる猪垣が見られたりと、見どころが多い。

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大吹峠を抜け、熊野市大泊町の集落に出ると、大きな砂浜と青く透き通った海が広がる。
こんなにも透き通った海が三重県にあるイメージはなかったので、驚いた。

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再び山道に入り、松本峠まで登ると、今度は圧倒的スケールの海岸線が目の前に広がる。
七里御浜と呼ばれる、日本一長い砂礫海岸で、目の前の熊野市中心部のある地域から、はるか遠く新宮方面まで続いている。

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松本峠から、海岸沿いに向かって下りていき、鬼ヶ城を目指す。

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ここでもまた青く透明な海にたびたび感動させられる。
この岩場から竿を投げている釣り人が多くみられた。絶好の釣り場でもある。

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鬼ヶ城は小さな半島のように海岸に突き出た岩場で、片道 30 分ほどの周遊コースが整備されている。
少し歩くごとに景色が大きく変わり、冒険者になったような気分で周遊を楽しめる。

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まるで洞窟のような雰囲気の、頭上に大きく回り込む侵食地形。

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鬼ヶ城の西側に回り込んでいくにつれ、七里御浜が見えてきた。これからあの一部を歩いていく。

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七里御浜を少し歩くと現れる、特徴的な形の岩壁。
その形状から、「獅子岩」と名付けられている。

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最後は、花の窟神社。日本書記にも記されている、日本最古の神社ともいわれている。
大きな岩の御神体から、神社の境内にある御神木に長い縄が渡されている。
ここからはバスや電車を使って大吹峠に戻り、帰路についた。同じ熊野古道でも、昨年に歩いた大峯奥駈道とはまったく違った雰囲気だった伊勢路。ぜひまた訪れて、まだ歩いていない区間も歩いてみたい。

ー以上ー