前日の降雪で雪化粧した南沢山を歩く。
実は積雪の南沢山は数年前から狙っており、なかなかまとまった雪が降らないこの山に、降雪直後の晴天が週末に重なるタイミングがようやく訪れた。
南沢山〜横川山の区間は想像どおり、いや想像以上に美しい風景で、何度も後ろを振り返ったり、何度も立ち止まる。
二週続けての雪山でいずれも最高の天気に恵まれ、もう明日から夏が来てもいいと思った週末となった。
登山口もすでに雪景色。
前日の降雪で、新雪を纏った木々が美しい。しかし空模様に一抹の不安。
南沢山の登山道は静かな樹林帯。
時折、雲間から朝日が差し込み、期待が高まる。
すっかり青空になった。そして霧氷が美しい。やはり雪の白は青空が似合う。
頂上直下、樹林帯を抜けて周囲の景色が開けてきた。
ほぼ目線の高さに雲海が見える。麓はこの雲の下にいたのだろう。上は晴れていてよかった。
南沢山の頂上に到着。
数人の先行者がいるようだ。新雪だが 20cm 程度と浅く、変に踏み抜くということはなく歩きやすい。
南沢山までで帰ってはもったいない。せっかくなので横川山を目指す。
昨日の降雪で雪化粧したばかりの純白の山。
南沢山と横川山の間の鞍部が、ガスが抜ける通り道となっていた。
横川山の頂上に着く頃には、ガスが山頂部を覆いはじめるくらいに上がってきた。
富士見台方面へとトレースが伸びるが、今日はここまでにしておく。
振り返ると、雄大な御嶽山。
手前にいくつも山が折り重なっていることで、その奥に鎮座する御嶽の存在感が際立つ。
横川山をあとにして、辿ってきた道を戻っていく。
南沢山への鞍部から、横川山を振り返る。
入山が早めの時間帯だったからか、帰り道は多くの人とすれ違った。
ガスが上がってきていたのでこのあとの天気が心配だったが、皆があの感動の景色に出会えていることを願った。
下山。朝は 4〜5 台程度だった車が 20 台ほどに増えていた。
まだ午前中だったので、昼神温泉のぬるぬるとした気持ちの良い湯に浸かって帰路へと着いた。
冬山登山は、帰りに立ち寄る温泉がいっそう身体に染み渡る。