静岡浅間神社の境内が賤機山の登山口となっているため、赤鳥居を潜る。

最初は階段や整備された遊歩道を歩き、しばらく行くと市有地の畑の間を縫うようにして付けられたトレイルを辿っていく。
この日は風が強かったが、よく晴れていて気持ちがいい。

賎機山の頂上。かつて存在した賤機山城の跡地となっているが、今はちょっとした広場があるのみだ。

賤機山のさらにすこし北まで足を伸ばすと、北側が開けた場所に出る。
この場所から見る安倍川上流方面の景色が美しい。

よく見ると、遠くの山々は雪化粧している。今まさに雪が舞っていそうな空模様だった。
山伏、八紘嶺などの梅ヶ島方面の山々だろう。その先にあるであろう南アルプスの 3,000m 級の山々は見えなかった。

みかんの木もたくさんあった。おそらく近隣の農家さんが植えているものだろう。
写真は東静岡・草薙方面。谷津山や日本平、そして奥には駿河湾や伊豆半島が見える。
強い北西風で乾燥した冷たい空気が運ばれてきて、遠くまでよく見える。

足元に目を向けると、青々とした草が葉を開き始めていた。たんぽぽも開花している。春だな。

賤機山ハイキングコースの中間地点に、茶畑が広がる素晴らしい場所がある。
こんな茶畑の真ん中を歩ける場所はなかなかない。賤機山は静岡らしい山歩きが手軽に楽しめる格好の場所だ。

浅間神社から入山して北上していくと、最後に迎えるのは福成神社、通称・福成さん。
伊勢の外宮様の神様と同じ神様だそうだ。
この先は鯨ヶ池に向けて竹林を辿って下りていく。

強い風で水面が騒がしくなっている。さすがに今日のような日は釣りをしている人はまばらだった。
ここからバスに乗って、簡単に浅間神社に戻ることができた。
静岡市街地から気軽に歩ける賤機山、また何回でも歩きたいと思える場所だった。