身延山
しだれ桜が満開を迎えた春爛漫の身延山久遠寺へ。
春の花々に彩られた日蓮宗総本山の風格に魅了された山歩きだった。

甘味処や土産屋が立ち並ぶ門前町の先にある、立派な三門をくぐる。
身延山の三門は「日本三大三門」の一角に数えられるというが、それだけのことはある。

身延山の三門には "健脚の守り神" がいるという伝説から、多数のわらじが納められていた。

門をくぐれば、参拝者も悟りに至る長い階段「菩提梯」が立ちはだかる。
山に登り慣れていないであろう多くの参拝客は息を荒げながらゆっくりと登っていた。

菩提梯を登り切ると、本堂や五重塔に迎えられる。
奥には身延山の頂上も見えた。

華やかな装飾を施された祖師堂。満開のしだれ桜が、見事に身延山の象徴を彩る。

しだれ桜は、よく見るとすべての花が下向きに開いている。

花が下向きに咲くので、しだれ桜の木を下から見上げるとひとつひとつの花がこちらを向き、それぞれが重なり合って牡丹のように大きく見える。

ロープウェイに甘えて山頂を目指す。途中で見える西谷の桜がこれまた満開で美しい。

身延山頂上からは、天子山地の奥に富士山が見えた。手前には富士川が流れる。

富士山と反対側には、南アルプスの山々が並ぶ。

身延山の頂上には、奥之院思親閣がある。

頂上の売店にある、名物「みのぶだんご」。
湯葉を練り込んだ “ゆばだんご” に、くるみ味噌だれを塗って頂く。香ばしい味わいに舌鼓を打つ。

みのぶだんごで小腹が満たされたところで、1,000m 近い標高差を下っていく。
登りはロープウェイを使ったが、ずっと下りというのも足には負荷がかかった。

中腹では、ミツマタの群生を楽しむことができた。
甘い香りが時折ふわっと香る。身延山は春の花々が目白押しだった。

遠くから見るとホタルの大群のようにも見えるミツマタの花。
森の中の低いところを埋め尽くすほどだった。

木漏れ日のなかをゆっくりと進み。身延山のふもと、久遠寺の総門のある方へと戻っていく。

最後は西谷に下り着き、ロープウェイから見えた桜の木々を楽しんで今日の山歩きの締めくくりとした。

春の身延山は、桜やミツマタなどの花々に包まれた穏やかな山歩きとなった。
また季節を変えて、久遠寺の立派な伽藍が映える秋の紅葉を楽しみに訪れたい。